天台宗の「一隅を照らす」という精神に基づき、毎年、宗派を超えた世界平和宗教サミットが開催されている比叡山延暦寺。今年は比叡山延暦寺の世界文化遺産登録30周年を記念し、現存する延暦寺最古の建築物である釈迦堂の7年ぶりとなる御開帳の特別展が決定しました。前回は33年ぶりの秘仏 釈迦如来像の特別開扉には、10万人を超える人々が来場いたしました。
今回は、釈迦堂ご本尊秘仏 釈迦如来像の特別開扉、内陣特別拝観に加え、あらゆる違いを超えて平和の祈りで世界を繋ぐ想いの下生まれた、アーティスト 村松亮太郎による参加型アート『DANDELION PROJECT』の特別展示を行います。参加者がアートオブジェ「DANDELION」の前に立ち、オブジェの綿毛を吹くと、平和の祈りを乗せたタンポポの綿毛がプロジェクションマッピングで壁一面に広がり、床面に広がるろうそくの灯りが、釈迦堂内を柔らかく照らします。延暦寺最古の建築物を舞台に最新のデジタルアート技術を融合させ、新たな仏の世界を創り出し、体感いただきます。 平和のメッセージを発信し、人々をつないできた延暦寺。本展を通して、言語を超えて通じ合うことができるアートを活用することで、歴史を守り次の世代へと平和への思いを繋いでいきます。今年秋には、比叡山延暦寺の里坊がある神仏習合の地・比叡山坂本エリアのライトアップイベントも開催。延暦寺釈迦堂と比叡山坂本エリアが一体となって、あらゆる違いを超えた平和のメッセージを世界へ発信していきます。アーティスト 村松亮太郎によるタンポポのアートオブジェ『DANDELION』を世界各地に植樹し(設置し)、平和の象徴である花を世界中に咲かせていくアートプロジェクト。 これまで、東京、上海、パリなど世界61箇所で展示し、現在は香港で開催中の『NAKED FLOWERS 花舞光影展・香港站』にて、多くの方々にご体験いただいています。(2024年10月27日まで)