『遇见敦煌』は、古代シルクロード沿いにある歴史文化都市「敦煌」をテーマに、様々な文化が融合して独自の文化を生み出した軌跡を表現したイマーシブアート展。1650年前から敦煌石窟にある壁画や仏像を、ネイキッドのクリエイティブとテクノロジーで映像化し、体験型の展示を通して保全の必要性がある敦煌の文化を幅広い層へと伝えました。
約800平米の会場では4つの作品を展示。莫高窟を代表する仏像たちにフィーチャーし、石窟の世界を表現したエリア「莫高千仏」では、敦煌アート研究所所長の常莎娜先生と共に、経年劣化した壁画の色を作成当時の色味へと復元しました。その他、蓮の華が広がる極楽浄土の世界を1200枚以上の壁画データを活用して表現した「飛天舞楽」や、シルクロードを辿りながら敦煌文化の始まりと発展を伝える「シルクロード」、九色の鹿の逸話の中に没入できる「九色鹿王」といった、魅力あふれるエリアをラインナップ。巨大な空間の中で敦煌の華やかな歴史を体感できる、スペクタクルな展示となりました。
また、本展には映像/音響アドバイザーとして敦煌研究員、元NKHシルクロード統括ディレクターの井上隆史先生、日本天平楽府芸術監督の劉宏軍先生が監修として参加されています。
飛天舞楽
飛天が描かれた莫高窟の壁画の世界を色鮮やかに再現。
シルクロード
シルクロード文化の隆盛を藻井の模様と共に伝える。
莫高千仏
莫高窟の仏像たちが光を放ち、当時の鮮やかさで蘇る。
九色神鹿
九色の鹿の逸話を巨大な空間全体を使って再現。