2022年8月6日(土)~9月3日(土)の期間、金沢21世紀美術館 市民ギャラリーBにて、弊社の新作となる『NAKED meets 千利休』を開催いたします。本展は、ネイキッドの金沢21世紀美術館での初展示作品となります。また、リアルの展示のみならず、メタバースのバーチャルミュージアムでの体験も楽しめる、リアルとバーチャルのクロスオーバー型アートエキシビジョンです。
ネイキッド初の金沢21世紀美術館での展示は、NAKEDと千利休が来場者をもてなす現代版「茶の湯」の世界。今年は千利休生誕500年でもあり、現代でも「お茶をすること」は、老若男女が楽しみ、廃れることのない文化です。金沢の文化にも深く影響を及ぼす千利休が世に広めた「茶の湯」を、ネイキッドが再解釈。来場者は茶室に招かれた客人という設定。茶室で客人が主からもてなされるように、ネイキッドと千利休が生み出す現代版「茶の湯」のアートで、来場者がもてなされていく構成となっています。千利休を全く知らない人たちにも、よく知る人たちにも、千利休の思想・美学を体感できる、これまでにないアート展です。
本展は、リアルの展示だけでなく、スマホからwebブラウザ上に構築されたメタバースでバーチャルミュージアムとしてもお楽しみいただけます。『茶筅(ちゃせん)』では、リアルで体験したアートがNFT化され、バーチャルミュージアムの展示作品にもなる、リアルからバーチャルへ反映される体験も。バーチャルから参加される場合はバーチャルミュージアムを進んでいくと、NFTアートが出現するバーチャルならではの演出が。定時になると、バーチャルオークションが始まり、参加していただけます。
NAKEDの新IPとなる「NAKED meets」。歴史にその名を刻んできたアーティストとネイキッドが融合。舞台はリアルとバーチャルがクロスオーバーする次世代型アートエキシビジョンです。美術館などのリアルな場での体験、メタバース上でのバーチャル体験、それぞれの特徴を生かしながら、またクロスオーバーさせながら、新たなアート体験を模索します。今回の千利休は、その第一弾となり、今後も別アーティストでの作品制作を行う予定です。
『門 亭主の挨拶』
本展の世界への入口。現代に至る茶道を大成した茶人・千利休がネイキッドのクリエイティブによりデジタルで蘇り、ともに客人をお出迎えする門。
『露地 浮世の外ノ道』
千利休が茶庭を露地と呼び、「浮世の外ノ道」と表現した露地。露地は、世俗を断ち、茶室へ向かう人々を聖化するための清浄な場所である。心の塵を払い落として茶の湯の世界へ誘う、「浮世の外ノ道」を体感する作品。
『つくばい 四季が浮かぶ水面』
茶室に入る前に手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えた蹲(つくばい)。客人が這いつくばるように身を低くして、手を清めたのが始まりであり、茶室という特別な空間に向かうための結界としても作用する蹲の水。水面に手をかざすとアートが生まれ、あらゆる人が集まり、身を清めることで、水面の美しい世界が豊かになっていく作品。
『枯山水 利休の教え』
利休が残したことばの川。枯山水は水が流れる風景を表現した庭園で、渦巻きの模様は悟りや心理、世界観や宇宙観も表す。茶の湯の心をあらわすことばが、美しい枯山水となって壁面や空間に描かれ、そのことばから利休の精神性や想いを体感する作品。
『茶筅 茶は服のよきように』
利休七則の言葉「茶は服のよきように」。舌の先でおいしいと感じるだけでなく、一生懸命に点てたお茶を、客人はその気持ちごといただき、主と客との一体感を表す。その心を込めて点てた茶筅の動きを読み取り、リアルタイムで可視化するアート。その瞬間にしか作ることの出来ない、立体的なデジタルアート作品。
『掛軸 亭主の想い』
茶室の床の間に飾られる重要な芸術品として発展し、日本人の精神、魂を形成する芸術作品である掛け軸。床の間に掛けられた掛軸の絵画の中の世界に入っていくと、奥には水墨画の世界が広がる。水墨画の絵画の作品の中に入り込むイマーシブアート作品。
『小間 小間エボリューション』
さまざまな表現や仕掛けがある茶室小間を体感する。今もなお、新しい表現を生み出し続けている伝統建築を革新して生まれた茶室の機能や精神を、小間を覗いたり、中に入ることによって楽しみながら学べる小間空間。
『茶室 「おわり」と「はじまり」』
茶室という小宇宙で、居合わせた人たちの「一期一会」から生まれた「間」を可視化する現代ならではの茶室。茶室の中で亭主が茶を点て、客が体と息と心を整え、それが合わさった時に映像に現れるという、以心伝心や一期一会という茶室の精神を感じるアート作品。